お米が溶ける?溶けない?

お米が溶ける?溶けない?

H28BYから当社が取組をしている動きがあります。

それは

お米の溶け具合を酒造りで表現する

ことです。

我々造り手は毎年変わるお米の出来を見て、お米に対しての操作を変える。造り手としては当たり前でいたがご存知でしたでしょうか、
清酒造りは原料米の洗米・浸漬作業に始まり、蒸し作業や麹作り、もろみ管理、搾りと各工程で人が手の介入が多いので、米の出来が違っても杜氏さんは毎年同じクオリティーの高い酒をお客様に届けて参りました。

これは造りの工程がたくさんある日本酒ならではの成せる”技”です。

当社はそういった日本酒の造り手としての技術はもちろんですが、逆に造り方はあえて全く同じにすることでその年の米の特徴を表現できないか、また
その特徴は酒になった時にも微妙な味わいとして変わるのではないかと考え、対になる商品をH28BYよりリリースし始めました。
それが下記の2つのお酒です。

 

 

 

 

 

 

THE SAZANAMI

 

 

 

 

 

 

THE ARANAMI

お米が溶けやすい年には”THE SAZANAMI”
お米がに溶けにくい年には”THE ARANAMI”
をリリース致します。
この溶ける溶けないで、酒の味わいも変わります。
溶けるとしは全体的に糖化が弱くなりがちで、すっきりとしたお酒になります。
お米が溶ける年では、糖化が進行しやすいので、味乗りが良いお酒になります。

このように造りたい酒質に合わせて、我々のお米に対する接し方は変わっており、
その結果、毎年同じ味わいになるのです。

例えば、『原料処理工程』
お米が溶けやすい年は味ノリもしやすく、お米が洗米・浸漬時に水を少しだけ詰めて溶けにくい処理を施し、逆に溶けにくい年にはその反対の操作をします。
そういった事が造りの現場ではたくさんあり、シーズン初めはてんやわんや。

また、この溶け具合ですが、新潟県の場合は早造り(8月、9月仕込をしている酒蔵)の蔵様から醸造試験場へ今年の米はこうだった、ああっだという共有があり、
醸造試験場はそういった現場からの意見とその年毎の気候データを元にその年の米の溶けやすさを判断し、毎年11月に各蔵へ共有が入るのです。(早造りをしている蔵様には本当に感謝です)
これだけ数字が取れている時代に、現場の人からの声も参考にして米の特徴を決めていることがとても面白いと感じこの個性を商品化できないかと思い生まれたのがこの2つの商品です。

昨今、消費者の方は日本酒への興味が高く、使用している酵母やお米の品種、酒母の造り方まで知っているくらいです。
そういった情報の中にお米の溶け具合の指標で商品を出したら面白いのかなと考えていたことが本商品を造るきっかけとなりました。

THE SAZANAMIは米の溶ける年らしく、味のりもしっかりさせ、サラサラ飲める酒をイメージして造りました。(初年度の今年は溶かし過ぎて少し甘が多いです。。)
ラベルデザインも穏やかな柏崎の海を切り取っています。

THE ARANAMIは米の溶けにくい年らしく、味のりも軽やかにし、口の中が荒々しい日本海をイメージし、ガツンと強めな辛口酒をイメージして造っています。
ラベルデザインは柏崎の荒々しい冬の海を切り取っています。

お米の溶け具合は同じお米でもエリアによって全く変わってきます。同じ五百万石でも柏崎の五百万石は溶けやすい、他の県の五百万石は溶けにくいなどはあり得るわけです。
結果としてより”柏崎”にこだわった酒造りを目指す当社にはピッタリな商品群が生まれたと思っています。

H28BYはTHE  ARANAMIが
H29BYはTHE  SAZANAMIがリリースされています。
H30BYはTHE  SAZANAMI
そして、R1BYはARANAMIがリリースされる予定です。

楽しみにお待ち下さい。